脳卒中センター

健康ガイド 診療室から 今回の先生

院長補佐兼脳神経外科部長 野田 伸司

突然、言葉が出ず話せなくなったり、半身が動かなくなったりしたらあなたはどうしますか。それは脳卒中かもしれません。すぐに脳卒中の診断・治療ができる病院を受診するか、救急車を呼んでください。
脳卒中とは、頭の中の血管の病気のことを言い、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞に大別されます。症状を改善し後遺症を残さないようにするためには、いずれの脳卒中でもできるだけ早く病院で検査し、診断・治療をすることが大切になります。
では、どうすれば脳卒中かどうかを判断できるのでしょうか。次の三つの症状がないか確認してみてください。
まず一つ目は「顔がゆがんでしゃべりにくくないか」。唇や顔の動きが悪く、緩んだ唇の端からよだれがこぼれたり、目を閉じることができなかったりします。喉が渇いてしゃべりにくいのとは違います。二つ目は「片腕が上がらなかったり、手の動きが弱く物を持てなかったりすることはないか」。三つ目は「片足の力が入りにくく傾いて歩けなかったり、足が動かず立てなかったりすることはないか」。これらの症状が突然起きた場合は、脳卒中が起きた可能性がとても高いのです。
当院では今まで、脳卒中と診断された市民の方に対して、薬物治療やカテーテル治療、手術治療を行ってきました。また、近隣の病院で頭の中の病気であると診断された方の診療も行ってきました。このたびさらに、発症後より早く受診できるよう、脳卒中センターを1月から始動させました。救急隊との連携を深め、隊員が脳卒中の疑いが高いと判断した場合は、二次救急病院ではなく当院の脳卒中センターへ直接搬送され、より早期に急性期治療を受けられるようになりました。当市の救急隊員が今までに、脳卒中の疑いが高いと判断した方の9割以上が頭蓋内疾患と診断されており、判断力は実証済みです。
脳卒中センターは地域の方々と連携しながら、脳卒中急性期の治療に重点を置き、より多くの方を受け入れできるよう努力していきます。

平成27年3月1日号広報ときより

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