本の修理の仕方は一種類だけじゃない
6月23日。
昨年に引き続き今年も、一級製本技能士の田中稔先生をお迎えして「図書修理講座(初級)」を開催しました。
受講者は14名。
初めてこの講座を受講される方がほとんどでしたが、
すでに図書館で修理ボランティアをしているけれども、
さらに知識を深めるために来ている方もいらっしゃいました。
「本の修理」をするためには、その本が「どういう作り方をされているか」を知っていないといけない。
まずは本の構造の話から始まりました。
本を修理してみよう
紙を糸で縫ってしっかりとした作りの本、糸は使わずに糊だけでまとめている本。
製本には様々な種類があり、その作り方ごとに本の治し方も違ってきます。
参加者は実際に壊れた本を使って、教わったばかりの修理法を実践しました。
本の修理だけではなく、電解水を使って本をきれいにする作業も体験しました。
本を気持ちよく使うために本のクリーニングはとても大事!
一拭きで真っ黒になる様子に驚きながら、丁寧にクリーニングをされていました。
最後に、講師の田中先生が専用の道具を使っての修理を実演されました。
本の修理の前に中のページを丸ごと剝しているのを見て、参加者の皆さんから驚きの声が上がりましたが、
実際にプロが本を修理をする様子の手際の良さに見入っていました。
参加者の皆様お疲れさまでした。
そして、ご参加ありがとうございました!
9月には、さらなるレベルアップをしたい方におすすめな(中級)講座が開催されます。
10月には、本の作り方が学べる製本講座もあります。
どちらの講座も初めての方でも気軽に参加していただけます。
これを機に図書館の修理ボランティアにも参加される方もいらっしゃいます。
次回も皆様のご参加をお待ちしています。