第一回「本のつくりと修理 初級」
5月28日(日曜日)、一級製本技能士の田中稔先生をお迎えして
「図書修理・製本講座」の第一回を開催しました。
初回である今回は、「本の基本的なつくり」と「初歩的な修理方法」について学びます。
「本の世界へようこそ!」
まず初めに、田中先生から本のしくみについて聞きました。
壊れた絵本や文庫本などのページの付き方の違いをみせながら
様々な本の製本の方法を紹介していくと、
参加者の皆さんは興味深そうに手元の本の様子を確かめていました。
続いて本の修理についての説明がはじまると、
先生からシリーズ恒例となった"約束"を最初に参加者と交わしました。
「本の修理に、セロテープは使いません」
セロテープは時間が経つと劣化して変色や乾燥を起こすことから、
図書館での本の修理には用いません。
本のふき取りや補修用ののりやテープを用いた先生の修理方法の説明を聞いた後、
参加者も壊れた本を使って、実際に修理を行いました。
綺麗に直った本を手に取ると、参加者はうれしそうに眺めていました。
※参加者の募集は終了しています。