いよいよ「中級」
9月10日、一級製本技能士の田中稔先生をお迎えして、5月の初級に続き、「図書修理講座(中級)」を開催しました。
受講者は25名、前回も受講された方、初めて受講される方、両方期待いっぱいの表情で先生をお迎えしました。
まずは、「本のしくみ」や「修理の方法」のおさらいから。これなくしては、本の修理を語れません。
中には、ご自分で珍しい本を持ち込まれた受講者の方もおいででした。
まずは、グループごとに修理する本の、製本の種類をチェックします。作業はそれから。
みなさん、真剣な表情ですね。
修理を実践
まずは、田中先生のお手本です。先生がお手本を見せると、なんだか意外と簡単にできそうな気がしてきました。
みなさん協力して、良い手さばきで修理をしていきます。
最後は、田中先生による、専門の道具や器具を使用した本格的な修理を見せていただきました。
補修テープや寒冷紗(かんれいしゃ)、はなぎれなどなど、初めて見るものばかりでしたが、これがないと修理はできないわけではありませんとのこと。
そして、「本は、決してセロテープで補修・修理しません」と、田中先生と堅い約束を交わして、講座は終了しました。
図書館では、修理ボランティアが月に一度、第1火曜日に14時から16時まで活動しています。
これを機に、活動に参加される方もいらっしゃいます。講座に参加しなくても、本を拭いていただくことから参加は可能です。図書館でのボランティアにご興味のある方は、ぜひ一度図書館にお問い合わせください。