ヒアリングフレイルを知っていますか？

ヒアリングフレイルとは？

ヒアリングフレイルとは、聴覚機能の低下がきっかけとなっておこる、心身の活力が衰えた状態（フレイル）のことです。これは単なる難聴ではなく、難聴によってコミュニケーションが困難になり、その結果、人との交流が減って社会的に孤立し、抑うつなどの精神的な問題や、身体的な活動量が低下し、最終的には認知機能の低下や要介護状態へつながりやすくなるという負の連鎖を含んだ概念です。

「聞こえ」について意識したことはありますか？

　加齢による聴力の低下は40代から始まり、65歳を超えると聞こえづらさを感じる方が増え、75歳以上では約半数の方が聞こえづらさを感じています。

聞こえづらさは以下のような影響を及ぼします

危機察知能力が低下する

コミュニケーションがうまくいかなくなる

自信がなくなる

社会的に孤立しうつ状態に陥ることもある

フレイル（※）や認知症に影響をもたらす可能性もある

※フレイルとは加齢により心身の機能が衰えた状態

こんなことはありませんか？

会話中に聞き返すことがよくある

相手の言葉が聞き取れず、憶測で判断することがよくある

集会や会議など数人での会話がうまく聞き取れない

家族にテレビの音量が大きいとよく言われる

電子レンジの音やドアチャイムの音が聞こえにくい

聞こえづらくなるのを防ぐために

耳にやさしい生活を心がけましょう

　大音量でテレビを観たり、音楽を聴いたりしない

　長時間イヤホンを使用しない

　騒音など大きな音が常時出ている場所を避ける

 

生活習慣を見直ししましょう

　栄養バランスのとれた食事をしましょう

　適度な運動をしましょう

　規則正しい睡眠をとりましょう

　禁煙をしましょう

 

聞こえにくさを感じたら放っておかない

聞こえにくさを感じたら、年齢のせいなどと考えず、早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

• 厚生労働省「きこえにくさ」感じていませんか？（外部リンク）