プロジェクト参加メンバーの取り組み状況のご紹介(5)
K社の事例
K社では製品によって還元雰囲気と酸化雰囲気を使い分けて、多種多様な陶磁器製品を焼成をされています。色々な釉薬を同じ窯で焼成されているので焼成条件の見直しは慎重に行うことにして、今すぐできそうなことから始めようと考え、素焼き工程で使用しているガスを削減することに取り組まれました。
素焼き工程は施釉(釉薬で素地を覆うこと)を容易にするための工程で、600℃~800℃くらいで一度焼成すると吸水性が高くなり、強度も増して取り扱いが楽になります。素焼き工程を廃止するために釉薬の調整や取り扱いの工夫などを試行錯誤されて、生の素地に施釉しても従来と変わらない製品が製造できるようになりました。
本焼成と素焼きに使う窯は別々で、また、同時に使うこともあるので、それぞれのガス使用量について意識したことはなかったそうです。しかし、素焼き工程をなくしてみるとガスの使用量が30%近く減ることがわかりました。数字にして見える化すると効果がはっきりするので、工夫のし甲斐があると仰っていました。
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