プレコンセプションケア

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ページ番号1008689  更新日 2024年5月29日

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プレコンセプションケアとは

プレ(pre)は「~の前」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」のことで、プレコンセプションケアとは妊娠前からの健康づくり、つまり将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。
WHO(世界保健機関)は「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。

プレコンセプションケアの目的

  1. 若い世代の男女の健康を増進し、 より質の高い生活を送ること
  2. 若い世代の男女が将来より健康になること
  3. 1の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

どうしてプレコンセプションケアが必要なの?

  • リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。妊娠前からもっている母体のリスク因子が妊娠・出産・赤ちゃんの健康に影響するため、妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。

  • 不妊の増加

「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などは将来の不妊の原因となることがあります。妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動することは、将来の不妊のリスクを減らします。

  • 人生100年時代を生きるために

子ども持つ選択をするかしないかにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、より豊かな人生につながります。

プレコンチェックシート

できることから始めて、ひとつずつチェック項目を増やしていきましょう。

健康な生活習慣のために

プレコンセプションケアは妊娠だけに関わる話ではありません。若い世代が自ら健康管理できるようになることは、生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにもつながります。「若いから無理をしても大丈夫」ではなく、「若いからと油断せず、健康を促進するべき」という認識を持つことが大切です。

体重

やせ(18.5未満)は低出生体重児の要因になり、肥満(25以上)は妊娠高血圧症候群等につながります。

適正体重を維持するよう心がけましょう。

 BMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

 ※BMIは18.5~24.9を維持しましょう。

栄養

できるだけ栄養バランスが整うように心がけ、1日3食きちんと摂りましょう。

特に、若い女性は、たんぱく質・カルシウム・食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向があります。主食・主菜・副菜のそろった食事を心がけましょう。

運動

1週間あたりの運動量は150分ほどが目安とされています。運動不足の人は今よりも10分長く歩くなど、運動量を少しでも増やしてみましょう。

喫煙

喫煙は、流産や早産・低出生体重児などのリスクを高めます。また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすため、女性(妊婦)自身だけでなく、家族やパートナーの禁煙も大切です。

アルコール

お酒は節度ある適度な量であれば、一般にストレスや緊張をやわらげ生活に豊かさと潤いを与えるとされています。厚生労働省「健康日本21」によると「節度ある適切な飲酒量」は、1日平均の純アルコール量で20g程度です。しかし、女性は男性に比べてアルコールのダメージを受けやすい傾向があるので、純アルコール量10g以下に控えましょう。

ストレス

過度なストレスは不安や抑うつの原因になります。ストレスを溜め込まないように、自分なりの発散方法を見つけておくことが大切です。

若いうちから健診を受けよう

生活習慣病やがんは、早期発見・早期治療が有効です。会社や自治体による健康診断は、若くても、自覚症状がなくても、必ず受けましょう。また、20歳から2年に1回の頻度で、子宮頸がん検診もぜひ受けてください。妊娠すると口腔環境が悪化しやすいので、若いときから定期的な歯科検診も習慣にしましょう。

感染症について知ろう

自分の母子手帳を見て、風疹など感染症のワクチンに接種漏れがないか確認をしてください。漏れがあれば妊娠前に保健所か、かかりつけ医に相談しましょう。性感染症の中には不妊の原因になったり、赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性があります。HIV(AIDS)や性感染症の検査、治療については、パートナーがいる場合は一緒に行うことが必要です。

岐阜県では無料で実施している検査もあります。

主な感染症 説明 予防行動
風しん 妊娠中に風しんに罹患すると、胎児が先天性風しん症候群になる可能性がある。 予防接種履歴を確認し、未接種であればワクチンを受ける(2回接種が必要)。
梅毒 主な感染経路は性行為。妊娠中に梅毒に罹患、感染すると、胎児が先天梅毒を引きおこす可能性がある。 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。
性器クラミジア感染症 性感染症の中で最も感染者が多い。クラミジアに感染することで、不妊症の原因になることがある。 性行為ではコンドームを使用。気になる場合は、検査や治療をパートナーとともに受ける。

ヒトパピローマウイルス(HPV)

性感染症や皮膚病の原因、子宮頸がんの起因となるウイルス。近年では若い女性の子宮頸がんが増えているといわれている。女性だけでなく、男性も感染する可能性がある。 女性は検診受診(HPV感染の有無)を確認する。性行為ではコンドームを使用。

 

 

このページに関するお問い合わせ

健康福祉部 こども家庭課
〒509-5192 土岐市土岐津町土岐口2101
電話
こども政策係・家庭児童係:0572-54-1334
幼稚園・保育園係:0572-54-1336
こども家庭センター:0572-54-1386
ファクス:0572-54-7062
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