国指定史跡「元屋敷陶器窯跡」
美濃桃山陶をもっと知りたい・・・
美濃地域最古の連房式登窯周辺を「歩く」「見る」「触れる」
400年前の桃山時代、美濃地域は日本最大のやきもの産地でした。「大窯」・「連房式登窯」と呼ばれる地上式の窯は当時の技術の粋を極めたもので、ここで生産された陶器は全国へと出荷されました。
織部の里公園にある元屋敷窯は美濃窯最古の連房式登窯で当時の姿をよく留めており、その重要性からここ一帯が昭和42年に国指定史跡となりました。
元屋敷東1号窯(大窯)
全長(不明)最大幅3.9メートル。16世紀後半に元屋敷では、この窯が最初に築かれ、天目茶碗、灰釉皿、すり鉢などが生産されました。
この窯は築窯当初は焼成室の最大幅が3.9メートルでしたが、改築で3.4メートルに縮小され、最終的に3.0メートルとさらに小型の窯になったことが、発掘調査から分かりました。
現在は、発掘された跡から当時の姿へと完全復元しています。
元屋敷東2号窯(大窯)
全長7.5メートル幅3.9メートル。東1号窯の次に築かれたこの窯では、新しい意匠の瀬戸黒、黄瀬戸、灰志野が登場しました。
東2号窯は廃棄後取り壊され、床面は元屋敷東3号窯の作業場として使われています。
この窯は内部の構造がわかるように復元しています。
元屋敷東3号窯(大窯)
残存長5.8メートル幅2.9メートル。東3号窯では志野の量産を行っています。沓茶碗と呼ばれる歪みなどの変化がつけられた茶碗が誕生します。
志野は、多器種にわたり焼成されました。生産された志野の中には、後の織部に共通する意匠が見られます。
この窯は発掘調査された姿を型どりして露出展示しています。
元屋敷窯(連房式登窯)
全長約24.7メートル幅2.2メートル焚口、燃焼室(胴木間)、焼成室14房。焼成室が地上に築かれ、階段状に連なるこの窯の構造は「連房式登窯」とよばれ、九州の唐津から導入されたと考えられています。黒織部、青織部、志野織部などの織部製品が生産されています。
この窯は覆屋の中で露出展示しています。
織部の里公園のご案内
織部の里公園詳細
- 開園時間
- 9時~17時
- 休園日
- 月曜日(その日が祝日のときは水曜日)、祝日の翌日、12月29日から翌年1月5日まで
- 入園料
- 無料
- アクセス
- JR土岐市駅より徒歩約15分
中央自動車道土岐インターより車で約15分
東海環状自動車道「五斗蒔スマートIC」から車で約5分
東海環状自動車道土岐南多治見インターより車で約15分 - お問合せ先
-
土岐市泉町久尻1246番地の1
0572-54-2710
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